■混沌なる者の槍が強い
■アイテムが熱い
ダブルクロスのキャラクリエイトは、シンドローム13種のそれぞれに備わった多彩なエフェクト群による千変万化のアッセンブルが最大の魅力である。
キャラ設定に基く取捨選択、または使いたい戦法からの逆引き、一風変わった邪道ビルドなど、組み上げ方は多岐にわたり、各種サプリとにらめっこしてるだけであっという間に時間は過ぎていく。
そして、筆者のような初心者にやっと毛の生えたようなプレイヤーがサプリとの格闘の果てに至るのが「あれ、アイテム結構強くね?」という発想である。
ダブルクロスの世界には、常備点(財産点)で入手するアイテム以外に、『ユニークアイテム』が存在する。
(他にもDロイス【遺産継承者】やDロイス【秘密兵器】の専用アイテムもあるのだが今回は割愛する)
ユニークアイテムは、『経験点を消費して取得する』特殊なアイテムである。
経験点を消費するため当然エフェクト取得数は減ってしまうが、実のところユニークアイテムは下手なエフェクトを複数取るより強いものがそこそこあったりする。
今回はちょうどいまビルドに組み込もうとしているユニークアイテム『混沌なる者の槍』を紹介したい。掲載サプリは『ヒューマンリレーション(HR)』である。
▼ユニークアイテム紹介:混沌なる者の槍 (HR:P86)
EXレネゲイド(人間以外のオーヴァード)に感染しており、形状を変化させる特性を持つというかっこいい設定の両手槍。必要経験点は20。
攻撃力12にガード値もちょっと付くそこそこ優秀な白兵武器であるが、それだけで経験点を支払うのでは割に合わない。
最大の特徴は、この槍を使って『2種類以上のシンドロームのエフェクトを組み合わせた<白兵>攻撃』を行う場合、判定ダイスが3個増えるという特殊効果にある。
クロス以上(あるいはDロイスを噛ませたピュア)前提だが、12点の固定値火力と判定ダイス+3個は、経験点20で取得できる効果としては破格である。
この実効値をエフェクトで賄う場合、例えば以下のようなコストが必要になる。
◇攻撃力12…
・《クロスバースト》(係数4):Lv3(25点)相当
・《インフィニティウェポン》(攻撃力Lv+7):Lv5(35点)相当
◇判定ダイス+3個
・《砂の加護》(Lv+1個):Lv2(20点)相当
・《ダークマター》(Lv個):Lv3(25点)相当
おわかりいただけただろうか。どちらか一方の効果を得ようとするだけでも、槍1本分と同等以上の経験点が必要なのである。
経験点効率だけを見ればぶっ壊れの一言に尽きる。
とはいえ、エフェクトには経験点による成長や侵蝕率でのレベル上昇があるので、一概にエフェクトを取るより優秀とは言い切れない。混沌なる者の槍が強いというのは、あくまで初期段階の取得時点の費用対効果を云々した話ということに留意されたい。
まあ、強いことにはまったく変わりない訳だが。
20点で攻撃力12のダイス+3個ってなんだよ。加減しろ莫迦!
一応メリットばかりではなく、「命中ー2」と「この武器を装備している間、この武器以外は装備できない」(両手持ちなので)というペナルティはある。
あるにはあるが、命中に関してはダイス3つ増える時点で2点ぽっちの負債はないも同然だし、そもそもが優秀なこの武器を持ち替えるシーンなんてそんなにないだろう。
このようにデメリットがデメリットたり得ないのもユニークアイテムの強さの一つである。
なお「この武器を装備している間、この武器以外は装備できない」効果だが、このテキストによる効果を打ち消すエフェクトが存在する(《パワーアーム》など)。
効果を打ち消すとどうなる?
知らんのか。
(頷く)
『混沌なる者の槍』で《ヴァリアブルウェポン》ができる。
ヒュー!
まあまだビルド考えてる途中なので今回は書きませんが。
■DX3rd《自傷式雷鳴の申し子》アタッカーを実際に運用した雑感
■運用してみました。
だいぶ前になるのですが、以前こちらの記事(↓)で検討した自傷式雷鳴の申し子アタッカーを実際のシナリオ(身内卓のオリシ)で運用する機会があったので、実ビルドのシートと雑感などを掲載してみます。
■キャラシと立ち絵
ビルギット=アレクサンドル=フォン=ケンプファー - キャラクター保管所
実際に運用したのは206点環境でしたので、エフェクト構成を下記の内容で拡張しています。あと当たらないとやっぱ嫌だなと日和って《コンセントレイト》を取りに行ってしまったので、《体内式自動除細動器》や《ライトニングリンク》にはたどり着きませんでした。
■エフェクト■
《コンセントレイト》 Lv2
《ハードワイヤード》 Lv7
《ペインエディター》 Lv6
《狂想の旋律》 Lv1
《雷鳴の申し子》 Lv3
《アームズリンク》 Lv3
《ヴァイタルボルト》 Lv1
《ロケッティア》 Lv1
■所持品■
ハードワイヤード:ダーマルプレート×6
ハードワイヤード:アームブレード×1
達成値(~59%/100%):7r+6 / 11r+6
攻撃力(~59%/100%):15(6+9)+最大HP-現在HP(最大89)
※変異暴走+白猿の額冠の自HPダメージ期待値(10D10):55
■雑感
200点環境によって実現した、ダーマルプレート6基と《ペインエディター》Lv6による狂気のHP90です。これで理論上は9(アームブレード)+6(狂騒の旋律Lv2)+89(90-1)で最大104点の固定火力を常備できます。実際のところそこまではいかず90弱程度でしたが。
要の『白猿の額冠』+「変異暴走:自傷」での自殺点10D10の達成値は57(10D10 > 57[3,8,10,4,4,4,5,5,4,10] )とまずまずでした。
その後エネミーの攻撃で98とかいう訳の分からないダメージを食らって死んだので1回しか振っていないのですが、期待通りの数値がたと思います。
また、戦闘時の打点は次の通り。
1発目…ミドル戦闘:2D10+91 > 12[2,10]+91 > 103
2発目…クライマックス戦闘①:8D10+85 > 37[4,2,1,4,5,2,9,10]+85 > 122
3発目…クライマックス戦闘②:6D10+85 > 37[3,8,4,5,7,10]+85 > 122
とにかく《雷鳴の申し子》の火力のヤベーことヤベーこと。
火力がこれ一本なので、クライマックスで他エフェクトも励起して盛大な花火を打ち上げる他PC達の方が最終的な打点は上になったのですが、それでも初手から100点出せるのはインパクトが強すぎます。
正直ただぶん殴るだけなので運用上の面白みは皆無なのでもう使うことはないと思いますが、構成上RPがイカレたやべーやつになってそっち方面での美味しさはありました。
戦闘開始と同時にセットアッププロセスでいきなり白目剥いて額からだくだく出血してうっとりしながら拳にエネルギーチャージするロールでPC全員からの絶句を買えたのでPL的には満足です。
以上。
■DX3rd 雑記①
最近覚えたことについてのメモです。
明白なものだったり、ググれば同じようなのが出てきたり、公式FAQに載ってたりするのもあるだろうけど、とりあえず自分用の備忘録としてまとめておく。
▼《ロケッティア》の移動処理について
「あなたがそのラウンドに行う最初の移動では」
出典:ダブルクロス The 3rd Edition ヒューマンリレーション P.78
"最初の移動"を行う時なので、《ロケッティア》そのものを「移動を行うエフェクト」として処理はできない。
"最初の移動"に該当するのは以下の2通り。
- 自身の手番で行う戦闘移動、全力移動
- 《ファンアウト》等エフェクトによる移動
同一セットアップ中に《ロケッティア》宣言後に他PCが《ファンアウト》を使用した場合は、そのセットアップ中にブラジルに飛んでいくことが出来る。
▼同一のプロセス、アクション中にアイテムとエフェクトを組み合わせて使用できるか
基本的にできない。
各プロセスやマイナーアクション、メジャーアクションで選択できる行動については組み合わせ可否が明言されていないので、不可能と考えるべき。
「タイミング:セットアッププロセス」または「タイミング:マイナーアクション」のエフェクトまたはEロイスを使用した直後に使用する。あなたはそのタイミングに使用するエフェクトまたはEロイスを、さらにもう1回使用できる。
出典:ダブルクロス The 3rd Edition 上級ルールブック p.135
アイテムについてではないが、「Eロイス」の使用と「エフェクト」の使用が択一で指定されているので、「アイテム」と「エフェクト」という別種の「行動」同士は組み合わせ出来ないのではないかと考えられる。
GMが許してくれたらラッキー。
▼「この武器を装備している間は他の武器を装備できない」武器は複数装備できるか
できる。それ用のエフェクトもヴィークルもある。
ただし複数装備した武器の攻撃力や効果を同時に発揮するには《ヴァリアブルウェポン》《マルチウェポン》が必要。あくまで装備できるだけ。
とりあえずこんなとこ。
パソコンの電源とPS4の電源が物故割れました
先月の話なんですが、パソコンの電源を入れたところ突然「パチン」と破裂音がしてパソコンが停止し、電源からすっごい焦げ臭いにおいが漂ってきました。
そうです。電源ショートです。
先週の話なんですが、二日間で計20時間ぶっ続けでスパロボTをプレイしていたところ、突如として画面がブラックアウトし、目の前に白い煙がふわ~っと漂ってきました。出所をさぐると、まんまPS4の電源ユニット部分から煙が立っているではありませんか。
そうです。電源ショートです。
ホコリかなあ…ゴミ部屋から脱却してからこっち掃除は欠かしてないんだけどなあ……
というわけで、せっかく買ったスパロボTもFallout4もしばらくお預けです。
クソァ!
■DX3rd《魔弾の射手》ビルドについて④剣 の 王 城
追記:よく考えたら蛇王の外套で魔弾の射手取ったら経験点浮きますね。
■あけましておめでとうございます。
2月ですが。
とこで買いました。カッティングエッジを。1ヶ月くらい前にですが。
ヒューマンリレーションやバッドシティは「つ、強い!」って言うエフェクトが多かったんですが、カッティングエッジは「お・・・! おお・・・。おお・・・? お、おう・・・」ってエフェクトが多いですね。
具体的には《ロケットアーム》とか。
しかし何より目を引いたのがアレ。
そう、日本刀をLv+1本生成するという、カッコよさ全振りのイケメンエフェクト――《剣の王城》である!
カッコよさもさることながら、最大Lv5で6本の日本刀がセットアッププロセスで生成できるというその効果。
おわかりいただけただろうか。
。――そこのオマエ! 白兵武器6本は魔弾の射手3発分だぜ!
というわけで《剣の王城》型《魔弾の射手》アタッカーを組みました。
今回はキャラシ作ってないので平打ちです。
モルフェウス×オルクスでDロイス【遺産継承者:蛇王の外套】です。
■ビルド『劍の魔弾』
■エフェクト■
《剣の王城》Lv5 35
《蛇王の外套・原初の赤:魔弾の射手》Lv2 20
《ストライクモード》Lv3 25
《オーバーロード》Lv2 20
エンブレム:ナチュラルクリエイション(30点)
100%時:攻撃力42+4D10 射程:視界、対象:単体
◇侵蝕点の省エネ化
《剣の王城》ビルドの場合は1ラウンド目のセットアップで日本刀を6本生成するだけで3ラウンド分の弾(日本刀6本)が確保できるため、武器生成に消費するコストは《インフィニティウェポン》に比べて格段に安い。
クライマックス戦闘を3ラウンドとして、その差15点。
バックトラック等倍振り換算でロイス2~3個分と考えればお得ではなかろうか。
◇攻撃力の伸ばし方に癖がある
日本刀の攻撃力は5。5である。別段高くはない、というか低い。
加えて《インフィニティウェポン》構成で猛威を振るうDロイス:錬金術師や《ジャイアントウェポン》といった恒常バフが適用できない。《インフィニティウェポン》を取得しないので、最強リミットエフェクト《咎人の剣》もなし。
このように武器生成に因む火力バフエフェクトが一切適用できなくなるのが《剣の王城》(というかダブルクリエイト以外)で魔弾の射手を運用する際の欠点である。
《剣の王城》による魔弾アタッカーを構成する場合は、また別のアプローチが必要になってくる。一番有用なのはエンブレムエンブレム『ナチュラルクリエイション』の採用だろうか。
ナチュラルクリエイションは「エフェクトで作成した武器」に対して無条件に攻撃力+5の補正が与えられる強力な効果を持つ。《剣の王城》Lv6を使用した場合、5*6で+30の計60点、魔弾1発当たり20点と、《剣の王城》の火力が実質2倍になる。
エンブレム適値を用環境が必要なのと、ワークスが限定されてしまう欠点はあるが、《剣の王城》を使う上では魔弾構成でなくとも30点を払う価値は十分にあるだろう。
また、ナチュラルクリエイションを取得するのであればオルクスとのクロスブリードで《オーバーロード》を取得するのもいい。オバロ込みなら1ラウンドあたりの固定値は42点にも達する(ナチュラルクリエイションなしだとオバロ込みで+27)。
ただ、この構成だと達成値ダイスが完全にゴミなので、達成値は仲間に助けてもらうかロイスを切る必要がある。または、ナチュラルクリエイションとオーバーロードを取得する経験点を《カスタマイズ》なり《サポートデバイス》なり《砂の加護》につぎ込んでダイスを大量に稼ぐのも手ではある。
所詮ダイスなので下振れすると目も当てられないが、他にC値を下げてくれるPCがいるのなら、ダイスに自信ニキはダイス増加に舵を取るといい。
◇シナリオ1回しか使えない
これが《剣の王城》最大の弱点である。
せっかく日本刀をたくさん生やせるので、コンセプトとしては「「ミドルはヴァリポン二刀流、クライマックスで魔弾」という方向に組み立てたいのだが、ミドルで使ってしまうと「シーン間モルフェウスのエフェクト使用時に火力+Lv+2点」という、決して小さくないアドバンテージがクライマックスに活かせなくなってしまう。まあ、Sロイス切ればいいんだけど。
上記のビルドの場合、完全にミドルでなんもしないので、最悪の場合怒られると思う。
ちょっと思い付きで書き連ね過ぎたのでそのうちミドル対策も込みで考え直します。
ただ一つ言えることは、《剣の王城》はいいぞ、ということです。
多分ダブルクロスのエフェクトで二番目にかっこいいです。
DX3RD 正統派変身ヒーロー
◇没ビルドの改良版
以前、下のエントリで「アーマメントベルト」を用いたセットアップアイテム多重稼働キャラをビルドして見事に失敗したわけですが。
DX3RD 没ビルドの墓場:闇墜ち暴走型変身ヒーロー - 物陰の牛のおかげです (hatenablog.com)
その後、なんやかやあって新規PCで卓に参加することになり、何も考えずにアタッカーで暴れてよいとのお達しが出たので、すわ好機と「アーマメントベルト型変身ヒーロー」の焼き直しを行うことに。
結果として、特に変わったことやえげつないこと・面白いこと等はしないものの、ごくごく真っ当で単純明快な白兵キャラに仕上がりました。
■ビルド
葉隠 鉄華 - キャラクター保管所 (vampire-blood.net)
「よぉし、行くぞ!
火神装攻の炎は、お前たち宵闇を払い、人々に明日を届ける日の出の輝きだ!
――罪業・焼華(バーニッシュメント)!」
◇レギュレーション
200点環境、Dロイスあり、エンブレムなし
適用サプリ:IC, EA, LM, HR, RU, RW, BC
◇能力値・HP
ワークス :UGNエージェントA
シンドローム:ブラックドッグ、サラマンダー
Dロイス :『秘密兵器』(LM, p.66)
肉体:5 感覚:1 精神:2 社会:1
HP :32 侵蝕 :35 行動 :4 (移動 :9)
◇エフェクト
《コンセントレイト:ブラックドッグ》Lv2
《アームズリンク》Lv5
《ロケッティア》Lv1 (HR, p.78)
《雷神の降臨》Lv3 (RW, p.34)
《クロスバースト》Lv3
《ライトニングリンク》Lv3 (HR, p.78)
◇アイテム
秘密兵器:アーマメントベルト (RW, p.55) …Dロイス特典で0点取得
秘密兵器:特殊装甲義肢 (LM, p.119) 20点
バトルマニューバ×5(ハードワイヤード枠)
100%時…
命中達成値:12D+11
攻撃力:66
■コンセプト
サラマンダーの炎の力で変身するヒーロー。
アーマメントベルト+特殊装甲義肢+ハードワイヤードで固定値による安定性を重視した素手白兵アタッカー。
アーマメントベルトと被ってラウンドをまたぐことになろうとロケッティアは外さない。絶対にだ。
メイン火力の《クロスバースト》《雷神の降臨》がそれぞれ80%、100%制限のためミドルでは使えないが、《ライトニングリンク》があるのでHP-5点と引き換えに常時火力固定値26が保証される。ミドルはこれで十分。
クライマックスは前2つを解禁。さらに《ロケッティア》によって《雷神の降臨》の行動値ペナルティを踏み倒し、火力66点で射程:シーン間のロケット砲弾と化して敵陣のど真ん中に着弾できる。
火力固定値はそこそこだが、肉体5点(+5D)+アームズリンク(+5D)+特殊装甲義肢(+1D)+バトルマニューバ(+10)による鉄壁の白兵命中補正があるので、相手がドッジ型でもない限りまず攻撃を当てられるというのが強みです。悪ぃ、やっぱ強えわ(ハードワイヤード)。
弱点は装甲、ガードに対するメタを持たないことと、(これは織り込み済みで組んではいるのですが)≪ロケッティア≫≪雷神の降臨≫がどちらもセットアップタイミングのエフェクトであることです。
すなわちアーマメントベルトによる変身プロセスと競合してしまうので、彼我の距離によってはちょっと運用に困るかもしれません。1ラウンド目に飛んでって敵陣のど真ん中で変身するとかかな…相手が離脱エフェクト持ってたらお手上げです。
真面目に運用するならロケッティアは外して別の移動エフェクトを付けたほうがいいと思います。
俺は絶対に外さんが。
DX3RD 切腹しながら戦う《自傷式雷鳴の申し子》アタッカー
■コンセプト
《雷鳴の申し子》アタッカーにとっての至上命題。
それは、いかにして早くHPを減らすか。いかにして素早く死ぬか。
そう、エクストリーム自刃である。
というわけで、なるはやで死ねそうで、かつHPをなるべく盛って火力も確保できるエクストリーム自刃アスリートビルドを考えました。
■レギュレーション
経験点:130点
使用サプリ:EA、RU、HR
Dロイス有り
■ビルド『自傷の申し子』
ワークス :UGNエージェントD
シンドローム:ブラックドッグ(ピュア)
Dロイス :遺産継承者:白猿の額冠
■ライフパス■
覚醒:素体
衝動:自傷
■能力値と技能■
【肉体】4 【感覚】2 【精神】2 【社会】1
【HP】 75
【侵蝕基本値】 35%
【行動値】 6
【戦闘移動】 11m
■エフェクト■
《ハードワイヤード》Lv7
《ペインエディター》Lv3
《狂想の旋律》Lv1
《雷鳴の申し子》Lv3
《アームズリンク》Lv2
《ヴァイタルボルト》Lv1
■所持品■
ハードワイヤード:ダーマルプレート×6
ハードワイヤード:アームブレード×1
達成値(~59%/100%):6r-1 / 10r-1
攻撃力(~59%/100%):15(6+9)+最大HP-現在HP(最大74)
※変異暴走+白猿の額冠の自HPダメージ期待値(10D10):55
■解説
暴走時にHPを5D点失うペナルティがあるDロイス『遺産継承者:白猿の額冠』と、同じく暴走時HPを5D点失い、かつHP喪失後に暴走が解除される「変異暴走:自傷」の2つを組み合わせることで、「暴走した瞬間に10D10点のダメージを受けて暴走が回復する」というエクストリーム自刃特急券を入手するビルドです。
◇《ヴァイタルボルト》Lv1 (RU, p34)
ブラックドッグの自傷のアージエフェクト。
組み合わせたエフェクトの対象をLV+1体に変更し、ついでに対象のHPを20点回復するという不思議な〈RC〉エフェクト。支援屋やガード屋なら輝きそう。
《雷鳴の申し子》アタッカーには無用の長物なのだが、アージエフェクトを取得しなければ変異暴走が発動しない。大事なエクストリーム自刃チケットその1。
一応、これを活かす成長方針が無いではないので、その辺は後述。
◇《狂騒の旋律》Lv1 (RW, p.38)
ハヌマーンのエフェクトで、暴走と引き換えに係数2の火力増加が得られる。
これを『白猿の額冠』で取得することで、本来ブラックドッグピュアでは《加速装置》Lv7からのリミットエフェクト《ヴァジュラ》(BC, p.58)を取得しないと不可能な自発暴走が可能となり、なおかつ『白猿の額冠』のペナルティ(暴走時5D点のHP消失)を毎セットアップごとに任意に点火できるようになる。
大事な大事なエクストリーム自刃チケットその2。
◇《ハードワイヤード》Lv7, 《ペインエディター》Lv3
ダーマルプレート×6(30)+《ペインエディター》Lv3(15)=45点の最大HP増加。
HPは有り過ぎて困るという事はない。
プレート7つ染めよりはアームブレードを1つ混ぜた方が数値も運用もうま味。
◇《雷鳴の申し子》Lv3
ピュアブリードの特権、バ火力エフェクト。
HPが減らないと真価を発揮しないため大抵は対ボス兵装となりがちだが、HPさえ減ってしまえばこっちのものである。
今回はミドルからどんどんブッパしていく想定なので、使用回数を確保するためにLv3まで成長させている。期待値55点、最大83点(75-1+9)+αをミドル戦闘の1ラウンド目から振り回せるぞ。振り回すな。
◇《アームズリンク》Lv2
申し訳程度の起点エフェクト。なに、6Dも振れれば十分当たるだろう。多分。
■運用方法
セットアッププロセスに《狂騒の旋律》で暴走し、10D10振ってHPを減らして暴走を解除。
あとは自イニシアチブが回ってきたら真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。真っ直ぐ行って《アームズリンク》《雷鳴の申し子》でぶん殴る。
実に単純明快でわかりやすいアタッカーですね。
しょうじきめちゃくちゃ強いと思う。
■弱点
100%超えてからはともかく、60%未満で突入するであろうミドル戦闘での命中ダイスは6r-1とかなり心許ない。また《バリアクラッカー》を積んでないので、ガードされると案外割られてしまうだろう。
まあ130点環境で70点台の火力をコンスタントに出せる時点で装甲無視もクソも無いとは思いますが。
あと、侵蝕率増加による火力値への恩恵が《狂騒の旋律》の係数3だけなので、ダメージ増加はほぼほぼ命中ダイスの上振れに期待するしかないです。
■成長方針
◇《ペインエディター》の成長→リミット《自動体内式除細動器》の取得
Lv7時点でHP95。最初の経験点はこれだけに注いでもいいと思う。
さらに《自動体内式除細動器》を取得すれば、シナリオ1回だけ《雷鳴の申し子》パフォーマンス最大値(94点)が保証される。
◇《バリアクラッカー》の取得
せっかくの高火力を十全に味わいたい人は是非。
◇《ハードワイヤード》リミット《ハイマニューバー》の取得
係数の達成値増加は非常に強力。
アームブレードを確保してあるので問題なく運用できる。
◇《アームズリンク》の成長→リミット《ライトニングリンク》の取得
火力は正直足りてるので達成値を伸ばす方向もアリ。《アタックプログラム》でもいいかもしれないが、リミットで《ライトニングリンク》を取ればダメ押しで火力も伸ばせる。
ただし、《ハイマニューバ―》Lv5と《バリアクラッカー》を握ってしまえば火力も達成値も充足するので、《アームズリンク》はあくまで起点として、いっそLv1にダウンしてしまうのも手かもしれません。
◇《強化の雷光》《解放の雷》《覚醒の電光》の取得
せっかく取った《ヴァイタルボルト》を無理やり運用するためのルート。
《ヴァイタルボルト》を成長させたうえで、技能:〈RC〉の支援エフェクトを取得すれば、侵蝕率120%↑限定だが《ヴァイタルボルト》の効果によって対象をLV+1体に増加し、20点回復のおまけを付けてバラ撒くことができる。
あまりお勧めはしないが、舵取りとしてはナシではない。ただし《覚醒の電光》はHP1で蘇生という効果と非常に噛み合うものの、あくまでメジャーアクションでしか打てないという事を考えると活用できるタイミングが非常にシビアなので注意。
■おとがそ
今回は《雷鳴の申し子》のパフォーマンスを引き上げるためのビルドを行いましたが、10D10自刃のメリットはどちらかというと死亡時発動エフェクトを半任意で起動できる点にあると思います(HP30点台ならかなりの確率で10D10で死ねるので)。
今後、たとえば《ラストアクション》などの運用を想定したビルドも考えてみたいと思います。