DX3RD 《魔弾の射手》ビルドについて③ 番外編

■《魔弾の射手》をもう少し考える

 前回までの構成が《魔弾の射手》の大まかな基本形になると思います。あとはどう伸ばすかで枝分かれしていくだけなのでその話はここまで。

 次はある程度の実用性も考えつつ、選択肢としてとれそうなビルドパターンを考えてみます。

 

・バロールとクロスしない"コピー魔弾"

 《魔弾の射手》は技能:射撃なので、組み合わせにバロールの他のエフェクトは必要ありません。また、その他のエフェクトも(移動を除くと)おおむねモルフェウスのエフェクトで事足りるので、極端な話《魔弾の射手》さえ取れればバロールのクロスである必要がありません。

 自分が有していないシンドロームのエフェクト1つを取得できる【複製体】【転生者】、あるいはウロボロスのエフェクトが取得できる【遺産継承者:蛇王の外套】を用いて《原初の赤:魔弾の射手》を採用するなど、Dロイスを活用することでバロールとクロスしなくても《魔弾の射手》を積み込む構成が可能になります。

 例えばモルフェウスピュアであればピュアブリード制限のエフェクトが取得可能になり、最大レベルも上がるので火力の伸びしろが増えます。特に《咎人の剣》と《ストライクモード》の上昇幅が大きいです。

 ただし、最大レベルが上がった分《咎人の剣》の取得自体が遠ざかる、移動エフェクトがない、【精神】が0になるため補正にコストがかかるといったデメリットも顕在化します。

 他のシンドロームとのクロスの場合はシンドロームによって様々ですが、とりあえず思いつくのはオルクスと組ませて《オーバーロード》で攻撃力2倍を狙ったり。

 

 ※Dロイス【転生者】を使用する場合、《魔弾の射手》のレベルは1固定になる事、またワークスがレネゲイドビーイングに限定されてしまう点に注意。

 


・蛇王の外套型モルフェウス×バロール"黄金の射手" ※IC、EA適用

 上で書いたDロイス【遺産継承者:蛇王の外套】を用いた変則ビルドです。

 この構成では《インフィニティウェポン》《ダブルクリエイト》を捨てます。代わりに取得するのは《黄金錬成》Lv5《砂の加護》Lv5と、モルフェウスのユニークアイテム『錬金秘本』です。

 《黄金錬成》は基本環境だと係数3の常備点生成エフェクトでうまあじが薄いですが、EAのエラッタにより係数10のスーパーATMと化します。ICのユニークアイテム『錬金秘本』を取得することでさらに係数に+5されるため、もはやATMを通り越して油田になります。

 そうして75点+【社会】分の高常備点を握ったら、あとは金に物を言わせて強力な白兵武器を常備化したり、ことあるごとにシーンに乱入して《砂の加護》と財産点で購入判定を無理やり成功させてしこたま武器を貯めこんで射出していくだけです。

 利点は購入武器がそこそこ強いこと(両手剣を2本投げれば攻撃力20になる)。なんならユニークアイテムを常備化してぶん投げてもいいです。エフェクトで組み合わせた武器の特殊効果は全て発動するので、バステを付与するような武器2種類をと少組み合わせるとなかなかの嫌がらせができそうです。

 欠点は武器生成を捨てたことで《咎人の剣》《ジャイアントウェポン》の強力な攻撃バフが使えなくなってしまううえ、ダイスが腐るとただのクソデカい喋る財布になってしまう点。そして運用上登場コストがひどいことになるのでジャーム化待ったなしだ。コワ~…

 キャラクター的には銭ゲバ大艦巨砲主義というとても面白いPCに仕上がると思います。具体的に言うとガトーリングさんとAUOを足して2で割った感じになる。  

 ちょっと話が違ってきますが、何なら《魔弾の射手》役を別のPCにしてもらって自分はひたすら白兵武器を貢ぐマガジンの任を担うという手もなくはないです。その場合はDロイスを【超血統】にして《黄金錬成》の最大Lvを7に拡張すれば、100点以上の膨大な金を稼ぐことが可能です。もはや《魔弾の射手》構成でもなんでもないですが、割とありなんじゃないかと思います。やはり金…金は全てを解決する…!


・ブラックドッグ×バロール"魔弾内蔵式サイボーグ"

 武器生成を捨てる亜種ビルドです。

 ブラックドッグの《ハードワイヤード》Lv5を取得してアームブレードを5本積みます(1本はエピック化する)。そして時が来たらぶん投げる。以上。

 1本に《ポルターガイスト》を適用すれば+27(エピック武器の場合は35)となかなかの火力が出せます。また、《雷鳴の申し子》《雷神の降臨》やDロイス【雷帝】の《ミカズチ》などを併用することでダメージをゴリゴリ増やすこともできます。

 この構成の場合は《魔弾の射手》はメインというより切り札的なポジションになるかと思います。普段は白兵屋としてガンガン敵と切り結び、クライマックスで戦闘移動がギリギリ届かないイヤらしいエンゲージに居て油断しているボスを超威力の砲弾で狙撃……というような戦い方ができます。

 

 いかがでしたか? 《魔弾の射手》のことがお判りいただけたでしょうか?

 気に入ったなら是非、《魔弾の射手》型射撃アタッカーをビルドしてくださいね!

 それでは皆さん、良いダブルクロスライフを! 

 終わりだっ…! 散れ…っ! 散れ…!

 

   
■余談

 ところで、モルフェウスには《サンドシャード》という、白兵武器の攻撃力を使用する<RC>射撃エフェクトがある。

 《魔弾の射手》同様に武器破壊のペナルティがあるが、こちらは白兵武器1つで済む上、射程は同じ視界、さらに対象は範囲(選択)である。

 つまりバロールとクロスしなくても、《魔弾の射手》を握らなくても、モルフェウス一人で《サンドシャード》《インフィニティウェポン》で疑似魔弾構成が可能なのだ(武器の個数分、単純に火力は落ちるものの)。どうして…。

 《インフィニティウェポン》が主体なので、魔弾構成でさんざん書きなぐってきた火力バフもそっくりそのまま転用できる。おまけにこちらは《ダブルクリエイト》や範囲変更系を積まなくていい分、エフェクトの拡張性も高い。

 というか範囲攻撃である関係上、DPR(Damage Per Round、いま勝手に作った)で見た場合の実質火力は本家魔弾を軽々超えてくるだろう。
 もうサンドシャードでいいんじゃないかな…。
  
 いや、いやいやいや、ですがしかし、やはり《魔弾の射手》はロマンでありますので、筆者としては是非とも《魔弾の射手》をご活用頂きたく存じます。

 だって《サンドシャード》はこう、やっぱり、武器を射出するっていうイメージとは違うし(効果の説明文でも違いは明示されています)。《魔弾の射手》の方がカッコいいし。《魔弾の射手》の方がカッコいいし。え? いや、まあ、これはいまビルドしてる《サンドシャード》型RC射撃アタッカーのシートですけど…。うるせえ!いいんだよ作りたいキャラ作って楽しめば!俺は悪くねえ!
 

 

 今度こそ以上です。

 

 どうもでした。