DX3RD 没ビルドの墓場:闇墜ち暴走型変身ヒーロー
■闇墜ち変身ヒーロー
◇ビルドに失敗しました
《完全獣化》や《アーマークリエイト》以外で変身ヒーローを作りたい。
そろそろビルドにアイテムを組み込んでみたい。
ついでに暴走型も試してみたい。
ルールの隙をついていたずらしたい。
《 ロ ケ ッ テ ィ ア 》 し た い 。
だいたいそんな感じでちょっとPCを組んでみたんですが、勉強不足で色々と瑕疵ができてしまい、企画倒れと相成りました。
せっかくなので、本日はどんなキャラを組んでどう失敗したのか、コンセプトや実際の構成をつまびらかにしつつ、失敗に至った経緯について、また次回以降、改善策などを書き連ねていきとうござります。
■ビルド
◇レギュレーション
130点環境、Dロイスあり、エンブレムなし
IC, EA, LM, HR, RU, RW, CE, BC
◇能力値・HP
シンドローム :ブラックドッグ×キュマイラ
ワークス :UGNエージェントA
Dロイス :『秘密兵器』(LM, p.66)
肉体:6 感覚:1 精神:1 社会:1
HP :33 侵蝕 :32 行動 :3 (移動 :8)
◇エフェクト [使用経験点:110]
《コンセントレイト:ブラックドッグ》Lv2
《アームズリンク》Lv1
《ロケッティア》Lv1 (HR, p.78)
《雷神の降臨》Lv2 (RW, p.34)
《クレイジードライブ》Lv2 (RW, p.34)
《フルパワーアタック》Lv2 (EA, p.61)
◇アイテム [取得経験点:20]
秘密兵器:アーマメントベルト (RW, p.55) …Dロイス特典で0点取得
怨念の呪石 (HR, p.88)
100%時…
命中達成値:11D+1
攻撃力:50(8+15+15+12)+2D
■コンセプト
セットアップ使用アイテムとセットアップ使用エフェクトを爆盛りした暴走型素手アタッカー。
歴代変身者の呪いに苛まれ修羅の道に堕ちた闇墜ちライダーなノリで。
ミドルは《コンセントレイト》《アームズリンク》でブン殴るだけだけど、アーマメントベルトにより素手攻撃力が8、さらに怨念の呪石効果でダメージロール2Dが追加されるのでそこそこ強い。80%からは《クレイジードライブ》も振れる。
クライマックスはセットアップに係数5の火力エフェクト2つをブッこみつつ《ロケッティア》に点火・離陸することで【行動値】0の移動距離ペナルティを踏み倒す。
封鎖も突っ切って好きな所に着弾し、50点+αでブン殴る暴れん坊将軍と化す。
欠点は侵蝕率が極めて上がりにくく、クライマックスでも80%にすら到達しない危険性があること。最悪でも80%を超えないと《クレイジードライブ》すら覚束ない。
《ジェネシフトを積極的に使っていきたい。
……と、いう感じにしたかったのですが。
■がっ・・・没っ・・・!
瑕疵は2つ。
1つは同一プロセスでの複数アイテムの使用を前提としていること。
エフェクトについてはルルブに「組み合わせて使用できる」と明記されています。一方でアイテムについてはその旨の記載はありません。
となると、アーマメントベルトと怨念の呪石は1セットアップにどちらか1つしか使用できません。そのため、このPCが最大のパフォーマンスを発揮できるのは2ラウンド目以降になります。
もう1つは、同一プロセスにおけるエフェクトとアイテムの競合です。
現状、基本・上級両ルルブともに、セットアップ時のアクションについてはマイナーアクションのように「いずれか一つのアクションを行う」という明確な記述がありません(というか、基本・上級ルルブ時点では「セットアッププロセスに使用できるアイテム」が存在しなかったのでなくて当然)。
なので「セットアップアイテムを使用しつつエフェクトを使用」はまかり通る…かとおもったのですが、ここでちょっと気になるものが出てきます。
Eロイス『唯我独尊』(上級 p.135)の効果テキストです。
以下、上級ルールブックにおける当該効果テキストの引用
「タイミング:セットアッププロセス」または「タイミング:マイナーアクション」のエフェクトまたはEロイスを使用した直後に使用する。あなたはそのタイミングに使用するエフェクトまたはEロイスを、さらにもう1回使用できる。
出典:ダブルクロス The 3rd Edition 上級ルールブック p.135
ここで問題なのは「エフェクトまたはEロイス」という記述。「Eロイス」使用が「エフェクト」使用と同じワンアクション扱いで、かつ択一になっている(ように読み取れる)のです。果たして、これが組み合わせで使用できるのであれば「エフェクトおよびEロイス」という書き方になっているかと思います。
しかし、わざわざこのように記述されているということは、セットアッププロセスで可能なアクション(エフェクト/Eロイス/アイテム他)についても、マイナー同様にいずれか1アクションに制限されるものと考えられます。
無論「"そう"は書いてない」ので、セットアップアクションの扱いはGMの裁量に依るところが大きいと思いますが、少なくとも上のように判断された場合、本ビルドのパフォーマンスはさらに大きく低下します。
セットアップ時アイテム使用による恩恵と、「タイミング:セットアッププロセス」のエフェクトによる火力バフが組み合わせられなくなるためです。
上記2点を適用して本PCを運用すると、大体こんな↓感じになります。
1ラウンド目SU:アーマメントベルト使用→素手攻撃力8
2ラウンド目SU:怨念の呪石使用→ダメージ+2D、《クレイジードライブ》点火
3ラウンド目SU:《雷神の降臨》《フルパワーアタック》《ロケッティア》
なんということでしょう。
「侵蝕率100%↑」で「戦闘が3ラウンド以上持続」して、かつ「行動値0の自分まで手番が回ってきた」ときにやっと最大のパフォーマンスが発揮できる限定という、よく言えば大トリを飾るボスキラー、悪く言えば役立たずのドン亀の出来上がりです。
まあ、どっちか片方ならGM判断によってはお目こぼし貰えるかもしれませんが、あまりGMにリアル陳情するのもナンですし、そうでなくとも瑕疵2つというのはもんにょりするので、泣く泣くこのビルドは没にしました(´・ω:;.:...
■見直し案
①とりあえず怨念の呪石を外す。
②ブラックドッグ/ウロボロスのクロスブリードにする。
③《螺旋の悪魔》Lv2で暴走+攻撃力+LV*3
アイテムを生かしてビルドしたかった、という当初のコンセプトを投げ捨てることで、一応パフォーマンス解放までのフローを3手から2手に減らすことができます。
あとは、いっそSU使用するエフェクト自体を全て捨てるとかでしょうか。
でも《ロケッティア》なあ……外したくないしなあ……《ロケッティア》なあ…。
なおEロイスの下りについてはさも自分の考えのように述べていますが、Twitterでフォロワーのダブルクロス者に突っ込まれて気付きました。正直Eロイス全然抑えてなかった……。
DX3rd クランブルデイズ改変シナリオ【グラップルデイズ】
■トレーラー
この時、交通整理を務めていた片倉恒彦巡査(34)は事件の様子をこう語っている。
「ええ、あのバス転覆事故がきっかけです。
スゴい音がしましたよ。ゴロンッていうかドガンっていうか、ハハ…」
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
だが――、世界は知らぬうちに変貌していた。
きっかけは、ある日起きたバス転覆事故。
秘められた力は覚醒し、隠された真実が付きつけられる。
それは、ずっと続くと思われた日常がボロボロと――――~~ッッ!?
「え?崩れると思ったかって? 日常がですか?
ン~~……やはりアナタたちは分かってない。
ここG市というものを――」
Double Cross The 3rd Edition
『グラップルデイズ』
ーーダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉ッッ!
■ハンドアウト
◇PC1
ロイス:綾瀬 真花(あやせ まなか) 推奨感情:慕情/不安
カヴァー/ワークス:高校生/指定なし
キミはごく普通の高校生 少し気になるクラスメイト、綾瀬真花と同じバスに乗り、ちょっといいことがあったと喜ぶような。
しかし、その日を境に変わってしまった。
バスが横転して爆発炎上したとき、キミの肉体は生命の危機に反応してか、級友の窮地に奮起してか、あるいはそれら全てがキミの内部で出会ってしまい、化学反応を起こしスパーク……!
キミの肉体は得体の知れぬ『格闘士(グラップラー)』となって真花を助けていたッッ!
◇PC2
ロイス:矢神秀人(やがみひでと) 推奨感情:好奇心/猜疑心
カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
キミはUGNの施設『Underground Grapple Nation』通称・裏UGNで育てられたチルドレン『地下UGN正闘士』である。
現在、矢神秀人という学生を追跡調査している。
彼には、FHの下部組織…『Fist of Hell』通称・裏FHのエージェントではないかという疑いがある。
成績――下の上。友人関係――希薄。素行――やや不良。部活動――帰宅部。
そして身体能力――規格外ッ!
明らかな怪しさに、今日も君は彼を尾行していたが、路地裏に入った瞬間、矢神は壁を蹴り登り、そのまま姿を消してしまう。
……その直後、バスが横転し、爆発炎上する大事故が起こった。
◇PC3
ロイス:PC1 推奨感情:好奇心/不安
カヴァー/ワークス:指定なし/UGN支部長
キミはUGN・G市支部の支部長を務めている。裏UGNトップの一人でもある。
日課の鍛錬中、緊急に日本支部の支部長・霧谷雄吾から呼び出しを受けた。
バス事故から奇跡的に生還したPC1が保護され、グラップラーだったことが判明したという。
そして、この事件の裏には裏FHの関与があるらしい。
キミはPC1に「力の意味」を教え、正しきグラップラーとして導かねばならない。そして同時に、裏FHの魔の手から彼を守護らねばならぬ…そう決意していた。
◇PC4
ロイス:“ディアブロ”春日凶二 推奨感情:執着/嫌気
カヴァー/ワークス:指定なし/指定なし
キミは地下UGNに登録しているオブザーバー(非正闘士)である。
(ワークスはUGNエージェントでも、外部の協力者でも構わない)
その活動の中で“ディアブロ”春日凶二と幾度か野仕合をし、分けことがある。
ある日、キミはPC1という新たなグラップラーが保護された事件で霧谷雄吾に呼び出しを受ける、その首謀者は春日であり、なんらかの計画を行っているらしい。
――細胞が言っている、春日をヤッちゃえ、と。キミはいよいよ雌雄を決するべく、霧谷雄吾の命を受けて春日凶二の調査を開始した。
■シナリオギミック
◇(1)技能エフェクト制限
「天才めッッ!」
君たちPCは非常に稀有な才能を秘めたオーヴァードである。
同時に、その素養は極端に尖ったものでもある。
PCが取得する「技能:< 白兵>」「技能:シンドローム」「技能:-」の
エフェクトは無条件で最大Lvが+2される。
ただし、君たちは上記に該当しない、または上記を含まない技能種別のエフェクトは一切取得できない。
※<白兵><射撃>など2つ以上の技能種別を持つエフェクトの場合のみ、上記のいずれかが含まれていれば取得可能とする。
◇(2)『素手』関連の性能変更
「手になにも持たぬのが「格闘(グラップル)」。そのうちテグスも持たなくて済む」
シナリオ中は、素手の攻撃力に常時+5される(=攻撃力0)。
また素手変更エフェクトについても、ルールブック(またはサプリメント)に記載の攻撃力にさらに+5される(攻撃)。
そのほかの処理(武器破壊など)については、該当する処理を素手に対して行った場合の従来の裁定と同じ扱いとする。
◇(3)武器の常備、購入、装備不可
「磨いた五体以外の何ものかに頼みを置く……そんな性根が技を腐らせる」
PCは以下を除くすべての武器の装備を禁じられる。
・『素手(エフェクトによってステータスを書き換えられた素手を含む)』
特殊ルール(2)参照。
・『エフェクトで作成する白兵武器』
最大Lv1として扱う。このLvは上昇せず、またリミットエフェクトも取得できない。
また、バグナグ、小手、グローブ、メリケンサック等、可能な限り『素手』に近い武器として生成すること。
拳1つ分より大きい(長い)棒状の武器は禁止とする。裁量はGMに委ねられる。
◇(4)防具制限
「護身完成」
防具は装甲点2点まではペナルティなく装備できる。
3点以上の防具を装備した場合は、あらゆる判定ダイスが「装甲点-2」個マイナスされる。
また、達成値も「装甲点/2(切り上げ)」点マイナスされる。
◇(5)衝動固定
「百年経ってもワカりゃしねえよ、FBIごときにゃな…」
衝動は『闘争』『加虐』『殺戮』のいずれかに限定する。
※アージエフェクトの取得は特殊ルール(1)~(3)に抵触しなければ可能。
■シナリオ固有設定
◇Underground Grapple Nation/地下格闘特区
通称・裏UGN。UGNの下部組織で、G支部のとある有名なドーム球場の地下300mに拠点が存在する複合格闘技団体。
武器術や射撃手段を用いない『素手』による白兵戦闘能力に特化したオーヴァードが所属する専門機関である。
とりわけ"暴"に特化した彼らの尖りすぎる才能を統制するとともに、『地上最強の男』を育てるために特設された。
◇Fist of Hell/煉獄の拳
通称・裏FH。FHの下部組織で、裏UGNと似たような沿革を持つ。所在地は不明。
「強さとは我儘を通す力」と標榜しており、格闘技によって全オーヴァードの頂点に立つ『地上最強の男』を目指している。
裏UGNとは違い、武器術も認めている。
オーヴァードの中でもとりわけ白兵技能に適性の高く、またその他の適性が極端に低い特殊な素質を持つ者。
ジャーム化すると何よりも闘争を欲し、強者を求めて無差別破壊を行うという性質が確認されている。
続きません。
DX3RD ロボを編む①基本ルルブオンリーの《ヴィークルモーフィング》
■モルフェウスと生まれたからには
誰でも一生のうち一度は夢見る、地上最強のロボ!
《ヴィークルモーフィング》とは、地上最強のロボを生成する、神エフェクトである!!
(神イントロ)
以下、今日の与太話です。
■「モルフェウスはやろうと思えばロボにも乗れる」
このセリフは、ダブルクロスに誘われて経験者のレクチャーを受けたことのある人のほぼ十割が言われたことがあるのではないでしょうか。
言わずもがな《ヴィークルモーフィング》のことです。
しかし、この言葉は概してこのように続けられる。
「初心者が使うのは難しいから止めた方がいい」と。
もう少し厳密にすると、こうなる。
「初心者が130点環境で基本ルルブ12だけ適用してロボ運転アタッカーを作るのは難しいからやめておいた方がいい」
本当にそうだろうか。
初心者には(130点環境で赤緑本だけ使って作る)ロボは使いづらいのか?
その真偽を確かめるため、具体的に言うと「初心者でも(概ね)使えるから安心してください」という結論ありきで話を進めるため、我々取材班はN市の奥地へと足を踏み入れた。
■ピュアにのみ許された王者のUTUWA、モーフィングロボ
まずはモーフィングロボについてのおさらい。
モーフィングロボは《ヴィークルモーフィング》専用ヴィークルである。
攻撃力15の装甲18という、全アイテムのなかでも最高クラスの固定値を持つ。
なお取得には《ヴィークルモーフィング》Lv5が必要。
はいココSTNP(初心者が使いにくいポイント)その1。
《ヴィークルモーフィング》はデフォルトの最大Lvが3。ロボはLv5。
そう、「ピュアブリードでないとそもそもロボが取得できない」のである。
厳密にいえば、ピュアブリード以外でも取得は可能です。
ただし、ピュアブリード以外でロボを取得するにはDロイスやデモンズシードを駆使した上で、さらに侵蝕率ボーナスでLvを限界突破する必要があります。
しかし、初心者が起源種だのデモンズシードだのという課金コンテンツを所持しているはずもなく。基本ルルブ1・2のみを使用する以上は、必然的にモーフィングロボはモルフェウスピュア専用ということになります。
…そしてこの「モルフェウスピュア」という選択を起点として、基本ルルブのみロボ運転アタッカーには連鎖的に問題が発生するのである。
■マイナーアクションを使用してロボを錬成する
STNP(初心者が使いにくいポイント)その2。
モーフィングロボは、マイナーアクションで《ヴィークルモーフィング》を使用して取得するヴィークルである。
ところが、モルフェウスピュアには「マイナーアクションで使用できる移動エフェクト」がない。
その結果どういう事が起きるのかというと、こうなる。
>PC:マイナーアクション、モーフィングロボを生成して搭乗しました。
>GM:メジャーアクションどうぞ。
>PC:……エンゲージに敵がいないので何もできません。
あまりにもつらい。
これも厳密にいえば「モルフェウスのシンドロームにはない」のであって、一応基本ルルブ環境でも《クイックダッシュ》という移動エフェクトは存在する。
《クイックダッシュ》はセットアッププロセスに戦闘移動ができるという、便利な一般エフェクト(シンドロームに関わらず取得できる汎用エフェクト)である。
ただし「1シナリオLV回」しか使えないという制限があるため、各シンドロームの移動エフェクトに比べて格段に使い勝手が悪い。
■経験点不足
STNP(初心者が使いにくいポイント)その3。
ロボ運用はとにかく経験点が嵩む。
・ロボ生成に必須の《ヴィークルモーフィング》Lv5
・移動用の《クイックダッシュ》
・運転攻撃の起点《エースドライバー※》
・いつものお守り《コンセントレイト》
これだけのエフェクトが「ロボを召喚して運転する」という最低限の動作のためだけで必要になる。
それぞれのLvにもよるが、最低必要点は80点である。残った50点で火力増強その他、やりたいことをカバーしないといけない。ジリープアーだ。
※通常、運転アタッカーの起点は《巨匠の記憶:運転》と相場が決まっているが、基本ルルブ1・2では《巨匠の記憶》は運転に適用できないので《エースドライバー》を取るしかない。そのためミドルでコンセと組み合わせた運転無双もできない。そしてEAを導入すると《エースドライバー》が起点エフェクトとして採用できなくなるので《巨匠の記憶》が必要。これもう(基本ルルブもエラッタしないと)わかんねぇな。ついでに《スーパーランナー》もEAまでお預けなので、移動エフェクトは《クイックダッシュ》一択です。
また、これはロボだけでなく運転アタッカー全般にいえることだが、技能<運転>での攻撃となるため、<白兵><射撃><RC>の攻撃エフェクトが全て組み合わせ不可になる。そのため、攻撃力増加に関しては《クリスタライズ》か《レインフォース》くらいしか使えなくなってしまう。《ペネトレイト》も駄目なので装甲無視も《クリスタライズ》頼みに。
幸い判定ダイスや達成値については、《カスタマイズ》以外のエフェクトは概ね組み合わせできるので、ダイスを大量に盛って達成値を増やして攻撃力ダイスの個数を稼ぐことはできる。
■とはいえロボは強い
色々言ったが、じゃあロボは弱いのかというと、全然そんなことはない。
前述の通り、モーフィングロボに搭乗すると攻撃力15/装甲18が付与される。
どちらも装備品の数値としては最高クラスである。
<運転>で素殴りするだけで固定値15は十分強い。モルフェウスはダイスを増やしやすいので、30~40くらいのダメージは労せず達成できる。
攻撃を捨てて味方をカバーリングするにしても装甲18はかなり分厚い。そしてロボはあくまでヴィークルなので、PCは別に防具を装備できる。例えばUGNボディアーマーを取得すれば装甲26だ。ミドルの雑魚の一撃くらい余裕で跳ね返せるだろう。
シンプルに殴る、守護る。それだけを念頭に置けば、ロボは十分強いのである。
■やることはシンプルに
結論としては「130点でも初心者でもロボは使える」である。
130点ロボは、他のビルドに比べて自由度や拡張性が低い。100点を超えるような鮮烈な火力も出せないし、GMへの厭らしい嫌がらせもできない。
それらはあくまで相対的な話である。ロボそのものは強いし、やれることは少ないがやれることは必要十分にこなせるのである。
具体的に言うと「判定ダイスを稼いで<運転>で殴る」か「高装甲で味方を守る」のどちらかに専念すれば、初心者向けシナリオであれば十分活躍できるだろう。もちろん、他のビルドに比べて支払った経験点に見合ってるかというとそうでもないが。
いいじゃないか、ロボを召喚できるんだから。
ちなみにもうちょっと赤裸々に書くと「130点でも初心者でもロボは使える。使えるとは言った。言ったけど、やっぱり初心者にいきなり諸々の事情を理解してもろて、やることを絞らせてシンプルに運用させつつ将来的に《エースドライバー》から《巨匠の記憶》に乗せ換えさせたりなんてそんな色々面倒くさいことをいきなり押し付けるのも気の毒だし、ただ殴るだけよりもっとシンプルに分かりやすく強キャラビルドで楽しめる華々しい構成はいくらでもあるので、ダブルクロスの魅力を伝える上では必ずしもおススメはできない。けどまあ、当人がよっぽどロボに取り憑かれてたりするなら別に使ってもいいんじゃないかな、基本環境で従者型ビルドしようとするのに比べたら全然厳しくないよ」である。
特に理由のない当て擦りが基本ルルブ環境の従者型ブラムを襲う!いや、初心者の従者型はプレイそのものに遺恨が残る可能性があるから…。
■作例:基本ルルブ環境130点ロボ運転アタッカー
実際に私が【ワールドエンドジュブナイル】で使用した、基本ルルブ12のみ適用して130点でビルドしたモーフィングロボ運転アタッカーを作例として貼っておきます。
■ライフパス■
ワークス :UGN支部長C
覚醒:渇望
衝動:解放
■能力値と技能■
【肉体】:2
【感覚】:4
【精神】:1
【社会】:2
【HP】 25
【侵蝕基本値】 35%
【行動値】 9
【戦闘移動】 14m
【運転】 :2r
【調達】 :2r+1
【財産点】:6
■エフェクト■
《コンセントレイト:モルフェウス》:Lv2
《クイックダッシュ》:Lv2
《砂の結界》:Lv1
《ヴィークルモーフィング》:Lv5
《エースドライバー》:Lv2
《創造の御手》Lv2
モーフィングロボ 攻撃力:15 装甲:18 行動値:-3 全力移動:50m
(100%時)達成値:13dx7(期待値37)
基本運用は「ロボを召喚して創造の御手でダイス盛って殴る」です。
さすがに殴るだけだと寂しいので、いずれかのシーンでUGNボディアーマーを購入しておき、《砂の結界》でラウンド1回、装甲26で味方のカバーリングも行います。
なお、ビルドした時点では《サポートデバイス》は<運転>に適用できないと思い込んでいたので採用しませんでしたが、どうも適用できるっぽいので、《創造の御手》と置換して、かつ《砂の結界》を捨ててその分《サポートデバイス》を伸ばした方が良かったかもしれません。中途半端はいけませんね(戒め)。
DX3RD 《ランナウト》について
《ランナウト》とは
Dロイス【申し子】設定時に任意で取得できるようになる専用エフェクト。
エフェクトの使用直前に宣言することでそのエフェクトのLvを即座にLv+2するという、Dロイス【超血統】のインスタント版のような効果を持つ。
ただし《ランナウト》の効果ではエフェクトの使用回数は増加しない。そのため、成長さえさせられれば恒常的に恩恵が得られる【超血統】の方が使い勝手が良いように思われる。
しかし、《ランナウト》には【超血統】にはない利点が存在する。
それは《ランナウト》が『1シナリオLv回』の回数制限エフェクトという点である。成長もしくは侵蝕率ボーナスでLvが上がれば2回以上使えるのだ。
この”2回使える”というのが働くのが、Lv上限を上げて運用したいエフェクトが2つ以上あるケースである。この場合、【超侵蝕】ではどちらか一つしかLv+2にできないが、《ランナウト》であればAとB両方をLv+2で扱える。
この特性を生かして組んでみたのが、次のブラムストーカーである。
■《ランナウト》採用ブラッドボム・滅びの遺伝子搭載型魔種アタッカー
■ライフパス■
ワークス レネゲイドビーイングD
覚醒:生誕
衝動:殺戮
■能力値・HP■
【HP】 26
【侵蝕基本値】 35%
【行動値】 10
【戦闘移動】 15m
【肉体】:2
【感覚】:4
【精神】:2
【社会】:1
■エフェクト■
《ワーディング》
《リザレクト》Lv1
《ヒューマンズネイバー》Lv1
《オリジン:ヒューマン》Lv1
《コンセントレイト》Lv2
《滅びの遺伝子》Lv6
《ブラッドボム》Lv41
《滅びの一矢》Lv2
《カバーディフェンス》Lv1
《申し子:ランナウト》Lv1
・常備化:デモンズシード(3点)… 《滅びの遺伝子》適用
◇《滅びの遺伝子》
係数10のオート確定反撃。《ランナウト》による恩恵は+20点と非常に大きい。
今回はデモンズシード適用。
◇《ブラッドボム》
1点でもダメージを与えたときに[Lv-1]D点の追撃効果。
ダイス依存なので不安定だが、Lvが直接ダイス数に反映されるため、滅びの遺伝子ほどではないが上限解放の恩恵は大きい(2D)。
与えたダメージがそのまま跳ね返ってくるという非常にリスキーなエフェクトだが、どうせ五体満足でも敵のターンが来たら死ぬので気にしなくていいです。
◇《滅びの一矢》
ミドル戦闘用。敵に当てないと《ブラッドボム》できないので。
装甲無視がないのでダメージが通るかどうかは敵次第。いけるやろ精神は大事。
というか素手なので、どうにかしてミドル戦闘までに何か射撃武器を購入しとかないといけない。
◇《カバーディフェンス》
名前のまんまカバーリングできる一般エフェクト。
何で取ったのかというと《滅びの遺伝子》が打てる機会を少しでも逃がさないためである。
…実はもともとストライクチップを取得してミドルを戦おうと思っていたが、こいつを取ったせいでストライクチップが購入できなくなってしまった。
◇《コンセントレイト》
ミドル戦闘用。当てないと以下略。
◇デモンズシード
みんな大好き合法シード。エフェクトLv上限+1がたった3点とか本当おかしい。
◇戦術
ミドル戦闘では《滅びの一矢》《ブラッドボム》で敵を殴りながら死ぬことで侵蝕値を稼ぐ。
クライマックス戦闘では満を持しての《滅びの遺伝子》である。
《滅びの遺伝子》 Lv6
《ランナウト》 Lv+2
(侵蝕率ボーナス Lv+1
トータルでLv9×10。問答無用で90点ダメージを与えることができる。
ボスがこちらを殴ってくれなかったら《カバーディフェンス》で割り込もう。
一応弱点としては、リザレクトが腐ると《滅びの一矢》が撃てない点に注意。
なお現時点では特に意味を持たないが、衝動を<殺戮>にしているのは将来的に《鮮血の修羅》が取りたいからです。
《鮮血の修羅Lv5》を120%時に《ランナウト》することで、クリンナップにHP80点を支払わせることが可能になる。多分。
うまいこと《滅びの遺伝子》と噛み合えばメインプロセスにオートで90点+α(滅びの一矢+ブラッドボム分)、クリンナッププロセスで80点の計170点を頂くことができる。
うーん《ランナウト》、つよい。
アンプリでいいじゃんとか言ってはいけない。
与太話は以上です。
どうもでした。
DX3RD ツインバスターライフルのススメ
■ユニークアイテムは強い
っていう話です。イクゾー。
▼レッドテンペスト (収録サプリ:HR)
アンチマテリアルライフル(基本2)と同様に、射程300mという超長射程を誇る射撃武器。一体何を狙えというのか。攻撃力はアンチマテリアルライフルをも上回る圧巻の22。全射撃武器の中で最大の単体火力を誇る。
あまりの反動故に、頑強な肉体を持つオーヴァードですら、撃つたびにメインプロセス終了時に1D点のHPを失うほどである。当然反動にHPが足りてなければ死ぬ。まあどうせ生き返るし、総合的には経験点35も納得の高性能である。
さて、この大火力と超長射程、130点環境における使いどころは果たしてあるのだろうか。
あるんだなこれが。
そう、World end Juvenile(ワールドエンドジュブナイル) である。
■World end Juvenileについて
大方のプレイヤーは知っているだろうが、World end Juvenileは基本ルールブック2に掲載されている公式シナリオである。
故にネタバレも何もあったものではない。が、実の所サプリに載ってるシナリオは読まない、というプレイヤーは少数ながら実在する。
というか筆者がそうである(いつかプレイするかもしれないので)。
ここから先はダブルクロスシナリオ『World end Juvenile』の主に戦闘パートについて重大なネタバレを記載していくことになる。
(しつこいが)基本ルルブ2に載っている情報ではあるが、未プレイで情報を入れたくないという人がいないとも限らないので、一応ここで切っておく。
続きを読む
DX3rd ブラックドッグの支援型について
■ブラックドッグ万能説
ブラックドッグというと、アタッカーよりの何でも屋、という印象が強い。
《ハードワイヤード》による独自の拡張性や武装の自己完結、<RC>射撃技能の充実、隙の無いガードエフェクト群、などなど。
いやあ、ブラックドッグは本当に何でもできるなあ。
そんな何でもできるブラックドッグさんなので、支援役だって出来るだろうなと思って改めてエフェクト眺めてたらマジでできそうだった。
というのが本日の与太話の趣旨です。
■ブラックドッグ、本当に何でもできる
アタッカー/ガーダーのイメージが強いブラックドッグですが、今回EA他のサプリをじっくりめくってみると、支援エフェクトもそれなりに数が揃っていることに気づかされました。
無論ソラリス等のガチガチのバッファーと比較すれば後塵を拝すのは否めないが、ダイス増加に固定値バフに回復に蘇生……効果だけを見れば支援屋に必要なエフェクトは一通り揃っていたりします。
以下にブラックドッグの主な支援エフェクト+αについて列挙します。
▼《解放の雷》
クリティカル値減少+攻撃力増加(係数2)。固定値減少なのでLv1でも十分役立つ。
コンセントレイトより下限値が1小さいのもうれしい。
▼《覚醒の電光》
蘇生エフェクト。対象に侵蝕値5点を払わせ、HP1で復活させる。
ロイスを守護るのに便利そうだが、メジャーアクションなのがネック。対象はこちらが《覚醒の電光》をぶち込むまで《リザレクト》せず寝ていなければならないため、イニシアチブが離れている場合カバーリングが必須。俺が守護らねばならぬ。
《雷鳴の申し子》持ちのブラックドッグとバディになって叩き起こしてやると打点を増やせるかも。
▼《強化の雷光》
メジャー判定ダイス増加+戦闘移動距離+5m(全力移動で+10m)。
距離だけで行動値は増えないが、「敵にエンゲージしたいけど移動エフェクト併せても1mだけ足りない…」といった鈍足アタッカーの悲劇を未然に防げる。
▼《電磁バリア》
視界内の一人に遠隔バリアを張ってダメージを減らすことができる。
軽減値はダイス1個+係数2なのでそれほど多くないが、制限なしで使えるので、ガード屋でなくても取っておいて腐ることはない。
▼《マグネットムーブ》
対象を自分のエンゲージまで移動させると同時に、元のエンゲージから離脱させることができる。
味方の白兵アタッカーを引き寄せたり、接近されて同一エンゲージに攻撃できず困ってる射撃アタッカーを助けたり。
▼《紫電の刃》
技能<RC>の支援エフェクト。ブラックドッグの支援系では唯一の100%制限、シナリオLv回制限付き。
視界内の対象が持つ武器に雷を落とし、帯電させる。
帯電するとどうなる? 知らんのか。装甲無視が付与される。
アタッカーが自前で装甲無視を積んでいない時に。または《紫電の刃》持っていくから装甲無視積まなくていいよと連携するのも良いでしょう。バリクラと違ってガー不にはならないが、十分強い。
▼《鼓舞の雷》
侵蝕値4D10という暴利と引き換えに相手を再行動させる。強いに決まってる。
イニシアチブで発動できるので、対象にラウンド持続バフが掛かっていると良い。
しかし4D10である。
▼《クロックフィールド》RW
射程こそ至近だが、範囲(選択)にラウンド間行動力アップの効果。
しかもセットアップで使用できる破格の性能。
▼《オーバーウォッチ》 BC
射程こそ至近だが、範囲(選択)に判定ダイスを固定数配布できる。
しかもセットアップで使用以下省略。是非《クロックフィールド》とセットで。
なんか知らんが急につよつよの範囲支援エフェクトが追加されてビビる。
▼《リペアウーンズ》 RW
クリンナッププロセスで使用。ブラックドッグのシンドロームを持つ対象のみHPを回復できるという特殊なエフェクト。
回復量はダイス依存のため安定しないが、上振れすればベホマに化ける。
特筆すべきは戦闘中以外もシーン1回まで使用できる点。対象が同族限定とはいえ、応急キットなんて必要ねえんだよ状態。戦闘後に損耗したガード屋の同族がいたら修理してあげよう。
▼《電撃の檻》RW
支援の枠に含めていいのか微妙だが、指定したエンゲージを電撃で封鎖するという珍しいエフェクト。
そのラウンド中、指定エンゲージに出入りしたり、エンゲージ内でクリンナップを迎えた対象にLv+2Dという冗談のようなダメージが発生する。
前述のとおり持続するのはラウンド間で、かつ同一対象へのダメージは1ラウンドに1回しか発生しないので、残念ながら《ふきとばし》《マグネットムーブ》を用いてドリブルするようなアコギな真似は出来ない。……このエフェクト単体ではだが。(ヒントは《氷の茨》である)
また、効果も大概だが侵蝕値も4D10と大概である。おまけに雑に敵エンゲージを指定したりすると味方白兵アタッカーが涙目になるし、敵が引き寄せてきたり色々悲惨なことにもなりかねないので計画的な運用が必要。というか多分プレイヤーが使うエフェクトじゃない。でも使ってみたい。
■余談
斯様に、ダイス増加や固定値補正、回復に蘇生まで(条件はあるが)支援屋の仕事は一通りできるブラックドッグさんなのであります。
ブラックドッグ万能説は真実であった。完!
…と、ここまで持ち上げておいて何だが、あくまで「できらぁ!」」と言うだけで、エフェクトの性能自体はそこそこ止まりである。
また、(一部サプリメントで追加された強力なエフェクト以外)自力で支援を範囲化できないのも地味に痛い。
特にこだわりがなければ他の支援向きシンドロームとクロスにして運用するのがいいでしょう。Lv係数の支援エフェクトが少ない+《紫電の刃》以外100%制限の支援エフェクトがないので、トライでも問題なく活躍できると思います。
今回の与太話は以上です。
どうもでした。
DX3RD 《魔弾の射手》ビルドについて③ 番外編
■《魔弾の射手》をもう少し考える
前回までの構成が《魔弾の射手》の大まかな基本形になると思います。あとはどう伸ばすかで枝分かれしていくだけなのでその話はここまで。
次はある程度の実用性も考えつつ、選択肢としてとれそうなビルドパターンを考えてみます。
・バロールとクロスしない"コピー魔弾"
《魔弾の射手》は技能:射撃なので、組み合わせにバロールの他のエフェクトは必要ありません。また、その他のエフェクトも(移動を除くと)おおむねモルフェウスのエフェクトで事足りるので、極端な話《魔弾の射手》さえ取れればバロールのクロスである必要がありません。
自分が有していないシンドロームのエフェクト1つを取得できる【複製体】【転生者】、あるいはウロボロスのエフェクトが取得できる【遺産継承者:蛇王の外套】を用いて《原初の赤:魔弾の射手》を採用するなど、Dロイスを活用することでバロールとクロスしなくても《魔弾の射手》を積み込む構成が可能になります。
例えばモルフェウスピュアであればピュアブリード制限のエフェクトが取得可能になり、最大レベルも上がるので火力の伸びしろが増えます。特に《咎人の剣》と《ストライクモード》の上昇幅が大きいです。
ただし、最大レベルが上がった分《咎人の剣》の取得自体が遠ざかる、移動エフェクトがない、【精神】が0になるため補正にコストがかかるといったデメリットも顕在化します。
他のシンドロームとのクロスの場合はシンドロームによって様々ですが、とりあえず思いつくのはオルクスと組ませて《オーバーロード》で攻撃力2倍を狙ったり。
※Dロイス【転生者】を使用する場合、《魔弾の射手》のレベルは1固定になる事、またワークスがレネゲイドビーイングに限定されてしまう点に注意。
・蛇王の外套型モルフェウス×バロール"黄金の射手" ※IC、EA適用
上で書いたDロイス【遺産継承者:蛇王の外套】を用いた変則ビルドです。
この構成では《インフィニティウェポン》《ダブルクリエイト》を捨てます。代わりに取得するのは《黄金錬成》Lv5《砂の加護》Lv5と、モルフェウスのユニークアイテム『錬金秘本』です。
《黄金錬成》は基本環境だと係数3の常備点生成エフェクトでうまあじが薄いですが、EAのエラッタにより係数10のスーパーATMと化します。ICのユニークアイテム『錬金秘本』を取得することでさらに係数に+5されるため、もはやATMを通り越して油田になります。
そうして75点+【社会】分の高常備点を握ったら、あとは金に物を言わせて強力な白兵武器を常備化したり、ことあるごとにシーンに乱入して《砂の加護》と財産点で購入判定を無理やり成功させてしこたま武器を貯めこんで射出していくだけです。
利点は購入武器がそこそこ強いこと(両手剣を2本投げれば攻撃力20になる)。なんならユニークアイテムを常備化してぶん投げてもいいです。エフェクトで組み合わせた武器の特殊効果は全て発動するので、バステを付与するような武器2種類をと少組み合わせるとなかなかの嫌がらせができそうです。
欠点は武器生成を捨てたことで《咎人の剣》《ジャイアントウェポン》の強力な攻撃バフが使えなくなってしまううえ、ダイスが腐るとただのクソデカい喋る財布になってしまう点。そして運用上登場コストがひどいことになるのでジャーム化待ったなしだ。コワ~…
キャラクター的には銭ゲバで大艦巨砲主義というとても面白いPCに仕上がると思います。具体的に言うとガトーリングさんとAUOを足して2で割った感じになる。
ちょっと話が違ってきますが、何なら《魔弾の射手》役を別のPCにしてもらって自分はひたすら白兵武器を貢ぐマガジンの任を担うという手もなくはないです。その場合はDロイスを【超血統】にして《黄金錬成》の最大Lvを7に拡張すれば、100点以上の膨大な金を稼ぐことが可能です。もはや《魔弾の射手》構成でもなんでもないですが、割とありなんじゃないかと思います。やはり金…金は全てを解決する…!
・ブラックドッグ×バロール"魔弾内蔵式サイボーグ"
武器生成を捨てる亜種ビルドです。
ブラックドッグの《ハードワイヤード》Lv5を取得してアームブレードを5本積みます(1本はエピック化する)。そして時が来たらぶん投げる。以上。
1本に《ポルターガイスト》を適用すれば+27(エピック武器の場合は35)となかなかの火力が出せます。また、《雷鳴の申し子》《雷神の降臨》やDロイス【雷帝】の《ミカズチ》などを併用することでダメージをゴリゴリ増やすこともできます。
この構成の場合は《魔弾の射手》はメインというより切り札的なポジションになるかと思います。普段は白兵屋としてガンガン敵と切り結び、クライマックスで戦闘移動がギリギリ届かないイヤらしいエンゲージに居て油断しているボスを超威力の砲弾で狙撃……というような戦い方ができます。
いかがでしたか? 《魔弾の射手》のことがお判りいただけたでしょうか?
気に入ったなら是非、《魔弾の射手》型射撃アタッカーをビルドしてくださいね!
それでは皆さん、良いダブルクロスライフを!
終わりだっ…! 散れ…っ! 散れ…!
■余談
ところで、モルフェウスには《サンドシャード》という、白兵武器の攻撃力を使用する<RC>射撃エフェクトがある。
《魔弾の射手》同様に武器破壊のペナルティがあるが、こちらは白兵武器1つで済む上、射程は同じ視界、さらに対象は範囲(選択)である。
つまりバロールとクロスしなくても、《魔弾の射手》を握らなくても、モルフェウス一人で《サンドシャード》《インフィニティウェポン》で疑似魔弾構成が可能なのだ(武器の個数分、単純に火力は落ちるものの)。どうして…。
《インフィニティウェポン》が主体なので、魔弾構成でさんざん書きなぐってきた火力バフもそっくりそのまま転用できる。おまけにこちらは《ダブルクリエイト》や範囲変更系を積まなくていい分、エフェクトの拡張性も高い。
というか範囲攻撃である関係上、DPR(Damage Per Round、いま勝手に作った)で見た場合の実質火力は本家魔弾を軽々超えてくるだろう。
もうサンドシャードでいいんじゃないかな…。
いや、いやいやいや、ですがしかし、やはり《魔弾の射手》はロマンでありますので、筆者としては是非とも《魔弾の射手》をご活用頂きたく存じます。
だって《サンドシャード》はこう、やっぱり、武器を射出するっていうイメージとは違うし(効果の説明文でも違いは明示されています)。《魔弾の射手》の方がカッコいいし。《魔弾の射手》の方がカッコいいし。え? いや、まあ、これはいまビルドしてる《サンドシャード》型RC射撃アタッカーのシートですけど…。うるせえ!いいんだよ作りたいキャラ作って楽しめば!俺は悪くねえ!
今度こそ以上です。
どうもでした。